大峯奥駈道(神仙平~舟の垰・楊枝ヶ宿小屋~七面山)逆峯その六

日程

2023年11月3日(金祝) [日帰り]

アクセス

篠原林道終点の堰堤手前の駐車スペース(無料)に駐車。
停め方にもよるが5台程度駐車可能。その下にも駐車スペースはありました

山行メモ

大峯奥駈道を日帰りで歩くシリーズの六回目。
今回は先々週、舟の垰で神仙平から登って来られたカップルにお会いして確認しておいた行程を行ってみました。

国道168号線から五條市旧大塔村の舟ノ川沿いに遡って、篠原集落からさらに林道を登ると中尾登山口に至ります。以前ここから登ってトップリ尾を降りたことがあるのですが(その時の内容はこちらを参照ください)、今回はその先まで林道を進んで、終点の堰堤手前に車を停めました。
前回もそうでしたが、この篠原集落から先の林道は結構な悪路で一部崩落工事のところは完全なダートになっているので、普通の車でも通れないことはないと思いますが、四輪駆動車の方が安心できるかもしれません。

林道の終点から先は堰堤を渡って、廃林道を歩くことになるのですが五條市のホームページにあるように一部崩落していて危険な箇所もありますので、歩かれる方はご自身の判断でお願いします。

廃林道の入り口は堰堤になっていて渡渉が必要で、舟の垰でお会いしたお二人は登山靴で十分渡渉可能とおっしゃってましたが、トレランシューズでは無理で長靴にて渡渉。
廃林道を30分程登っていくと七面山への登山口に至ります。普通に七面山登山をする方はここを登るのだと思いますが、今回は廃林道の終点まで行って神仙平を登るので、そのまま直進しました。

何度も何度もつづら折れの林道を進んでいくと、しだいに降りになり七面谷を越えてカラハツソウ谷に至ります。七面谷、カラハツソウ谷はこのあたりでは完全な枯れ谷になっていました。
カラハツソウ谷から右手の樹林帯を谷に沿って登っていくと神仙平に至ります。
この間もその先も明確な踏み跡はなく、神仙平も後半は激登りで手足を使って這い上がる感じで大峯奥駈道にようやく到着。しかし、このルート景色は抜群です。

奥駈道に上がってきた所は偶然にも前回折り返した地点でした。前回は舟の垰の目印を見つけられずに引き返したのですが、少し先に道標がありました。今回は時間を見ながら楊枝ヶ宿小屋・仏生嶽まで行って七面山を登って降ってくるコースを考えていたのですが、時間の関係で楊枝ヶ宿小屋で引き返してきました。
少し南に進みましたが、大峯奥駈道なかなか手ごわいです。

楊枝ヶ宿小屋から少し奥駈道を戻って七面山方面を稜線沿いに降りましたが、この間も明確な道はありませんでした。降りきると分岐の標識がありましたので、かつては登山道があったのかもしれません。
ここで2組のパーティーに出会いましたが、いずれも七面山南壁を登るクライマーの方たちでした。

その後、七面山東峰・西峰に登頂して下山。七面山東峰は眺望がなく残念な感じでしたが、西峰は釈迦ヶ岳なども望めて見晴らしが良いところでした。

林道の終点駐車スペース。
5台程度が停められると思います。
ここに停められなくても、少し戻れば駐車スペースがありました

駐車スペースから堰堤を見たところ。
五條市の注意喚起の看板もありました。
堰堤の上の水量は大したことがないのですが、登山靴では微妙な感じでした

私は長靴持参で難なく渡渉。
堰堤上は滑るので注意が必要です

堰堤を渡って振り返ったところ

廃林道の様子です。
落石・崩落が至る所にあります

廃林道を歩き始めて、すぐのところにある崩落場所。
少し上をトラバースするのですが、ここが一番危なかったです。
この先も崩落していますが、それほど危険なところはありませんでした

しばらく快適な林道歩きが続きます

30分くらいで七面山登山口に到着。
今回は帰りにここに降ってくる予定ですが、この先の林道を進みました

林道沿いはちょうど紅葉まっさかりで、対岸の山々と相まって本当にきれいでした。
ここから紅葉の写真を何枚かご覧ください

七面谷です。
このあたりは完全な枯れ谷になっていました。
林道は谷を渡って(橋もなにもありませんが)さらに続いています

林道終点のカラハツソウ谷です

カラハツソウ谷からは道は無く、谷の右手の樹林帯の中を登ります。
どこを登れば良いか分かりませんが、とにかく谷を左に見ながら登りました

樹林帯の中の様子です

樹林帯を登りきると神仙平に出ます。
一気に視界が開けて眩しいくらいです

神仙平から見上げた大峯奥駈の稜線

神仙平の景色です。
このあたりから急登で、木や草を頼りに攀じ登りました

やっと大峯奥駈道の舟の垰まで登ってきました

振り返ると、まさに先々週ここで折り返したところ。
折れた木を目印に写真を撮りましたので、ここはよく覚えています

「舟の垰」の道標。
前回探した場所から南側に行ったところありました。

楊枝ヶ宿小屋の手前から仏生嶽を望む。
楊枝ヶ宿小屋は小高い丘の向こう側の窪んだところにありました。
仏生嶽まで往復したら時間が無さそうだったので、今回は諦めました

楊枝ヶ宿小屋です

ナナカマドの実

楊枝ヶ宿小屋から少し北に戻ったところにある石標。
七面山は奥駈道から少し離れたところにあるので、このあたりが遥拝する靡きなのかなあ

奥駈道から見た七面山南壁。
クライマーの方は、あんなところを登るようです

七面山に向かう途中で釈迦ヶ岳を望む。かなり遠い…

七面山・奥駈道の分岐。
道標だけで道はありません

七面山の笹原に咲いていたリンドウ

七面山、東峰・西峰のコル

七面山東峰山頂。
残念ながら眺望はなし

七面山西峰山頂。
こちらは開けていて眺望抜群。
ここから登山口まで一気に降りました

登山道入り口の手前に放置されていた残骸。
なんだかジブリの映画に出てきそうな機械です。
ここから朝登ってきた廃林道を戻りました

今回の軌跡