荒島岳(勝原登山口~山頂:往復)残雪のゴールデンウィーク

日程

2025年4月29日(火祝) [日帰り]

アクセス

中部縦貫自動車道勝原IC降りてすぐの勝原スキー場跡の駐車場(無料)に停めさせて頂く。
駐車場内にトイレ(水洗)あり。
駐車場のキャパは40台程度。

山行メモ

近畿の日本百名山は全部登ったので、なんとか日帰りで行ける山としてゴールデンウィークの一日を使って福井の荒島岳に行ってきました。
荒島岳の登山コースは4本あって、勝原(かどはら)コースと中出(なかんで)コースが一般的とのことですが、車でのアクセスが良い勝原登山口から山頂を往復するコースを選択。大阪方面から行くと北陸道福井北ICから中部縦貫自動車道に入り勝原IC(この区間無料)で降りたらすぐに登山口なので車ではとっても行きやすいと思いました。ゴールデンウィークということもあり、駐車場が一杯だったらどうしようかと思いましたが、10台も停まっていませんでした。
この日の天気予報は昼から回復傾向とのことでしたが、登り始めは小雨がパラついて風も強くて、どうなることかと思いましたが、山頂に着く頃には晴れてきて眺望も楽しむことができました。朝一番で登った方にお聞きすると霧で何も見えなかったとのことだったので、ラッキーだったのかもしれません。
登り始めは勝原スキー場の跡地を登っていくのですが、これが結構長い…そこそこ登ってようやく登山口の道標に到達。スキー場があった頃にはリフトの終点からが登山口だった名残かもしれません。登山口から標高1,000mくらいまでは気持ちの良いブナ林が広がっていて、トクワカソウ(イワウチワの一変種)などのお花も楽しめました。
この日は「深谷ノ頭(1,015m)」あたりから残雪があり山頂までは土の登山道と深い残雪が交互に繰り返すコンディションでした。私はショートスパッツに軽アイゼンで問題なく登れましたが、アイゼンを持って来なかったので諦めて戻るという登山者の方もおられました。山頂付近の「もちがかべ」という急登では、しっかり雪が残っていて慣れないと少し危険かもしれません。ただ北面は雪ですが、それ以外は土の登山道になるので10本爪のアイゼンだと付け外ししないと歩きにくいように思います。
山頂では晴れて360度の眺望を楽しむことができましたが、風が強くて寒かったので、それほど長居できる状況ではありませんでしたので、すぐに下山。今回のコースは歩行距離はたいしたことがないのですが、高度差が結構あるので登り甲斐があると思いました

勝原スキー場跡の駐車場です。
ゴールデンウィークですが、がら空きでした

駐車場内のトイレです。
水洗できれいでした

トイレの裏にある案内板。
ザックリしていますが、ほぼ正確でした

勝原スキー場跡の真っすぐな舗装路。
登りも結構こたえますが、帰りはここを走って降りたら足がヤバかったです

スキー場跡の道ですが、このガレ場が結構歩きにくい…

スキー場跡最上部に放置されたリフト設備と思われる残骸

結構登って、ようやく登山口の道標に出会う。

登山口の道標から少し登ったところで登り・降り専用道に枝分かれしていました。
登山道の負担軽減のためとのこと…

「トトロの木」との看板が取り付けられていましたが、木は数年前の台風で折れたそうです。
なぜトトロの木とうのか少し調べてみましたが、ある少女が「トトロの森みたい」と言ったのが最初だとか…

今はもう「トトロの木」はありませんが、こんな感じの木だったのでしょうか…

ブナ林と雪渓

トクワカソウです。イワウチワの一変種とのことです。
ホームグラウンドのダイトレ周辺では見たことがありませんが、あちこちに咲いていました。
可憐な花ですね

こちらはミツバノバイカオウレン

そしてショウジョウバカマ。
大和葛城山のものと比較して花が大きくて色も濃いように思います

「白山ベンチ」からの眺望。
ちょっと雲がかかっていますが、どうにか見えました

このあたりから青空が…
太陽がとってもうれしい

「深谷ノ頭」付近から残雪が登場。
ここから「シャクナゲ平」まで深い雪の急斜面でした

「シャクナゲ平(1,204m)」
雪は1mほどあるでしょうか…

シャクナゲ平からの眺望です。
ここでは白山連峰の眺望が楽しめました

シャクナゲ平から見た荒島岳方向。
山頂は見えているピークのずっと奥にありました

シャクナゲ平から少し降ったところにある「佐開分岐(さびらき)」。
ここから先、急登の「もちがかべ」

この雪面を登りました。
結構急です。ピッケルが欲しい…

振り返ったところ。
左は切れ落ちているので雪庇を踏み抜いたらヤバイので近寄れませんでした

「前荒島」山頂まであと500m

山頂までの最後の登り

「荒島岳山頂(1,523.5m)」
標高はそれほど高くないですが、北陸の山なので残雪期はそれなりに厳しいと思いました

山頂の祠。
荒島大権現が祀られているとのことです

山頂から南側を望む

同じく東側

こちらは北側。
しばらく景色を楽しみましたが、爆風であまりに寒いので名残惜しいですが下山しました

今回の軌跡